球磨村の曲げわっぱ

熊本は人吉藩に伝わったまげわっぱの技術。

その製法が今、そそぎ工房、淋(そそぎと読みます)正司さんによって球磨村、一勝地に伝えられています。

風合いがあり、食べ物の鮮度を保ち、

お弁当箱の耐久性も一生もの。

絶やしてはならない地方の伝統技術。

それが。この商品に結実しています。


材料はヒノキと杉、

山桜の皮です。

ヒノキは側面の湾曲部分に用います。

杉は天板や底面。

山桜の皮は接合部分ですが、

現在はデザイン的な意味合いで用いられます。

全てがそそぎさんによる手作業です。

ヒノキや杉は丸太から手に入れ、

切りだして板にし、釜で煮て

熱いうちに曲げます。

山桜の皮は年に2回、

山へ行ってはいできます。

それを1年間乾燥させ、水でもどして

なめしていくのです。

そうやって材料を揃え、制作にかかりますが、

作ってみて、そこで板が割れて、材料の善し悪しが

初めて出ることもあるのだそうです。

そうなると、仕入れた木材を全部諦めなければならないとか。

かかった費用もすべて無駄になります。

厳しいモノづくりの現実です。

それでもそそぎさんは製造の合理化を図ろうとはしません。

機械化された制作過程では材料の木の個性に合った

製作が担保できないからです。

そそぎ工房さんによる本物のモノ作り。

是非、ご自身の目で確かめてみてください。

ちゃーこからの菊池便りブログ

店主のちゃーこです。 熊本県菊池市でアート&雑貨&自然食品のお店を家族で営んでいます。 ちゃーこや取材担当のいぞうさんが商品の紹介や日々のことなどについて綴っていきます。

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